債務整理事例集:370万円の借金を個人再生をしたAさんの例

お客様情報

派遣社員 Aさん 女性 30歳 独身 1人暮らし
手取り収入 約 月18万円
ボーナス なし
家賃    月68,000円相談時
借入総額 約370万円 債権者数 6社

債権者の内訳

A社 消費者金融 借入期間 約5年 借入額 70万円
B社 消費者金融 借入期間 約3年半 借入額 70万円
C社 消費者金融 借入期間 約2年 借入額 50万円
D社 クレジット 借入期間 約2年 借入額 30万円
ショッピング 借入額 20万円  計 50万円
E社 銀行系 借入期間 約2年 借入額 80万円
F社 銀行系 借入期間 約1年 借入額 50万円

A社・・・取引履歴を利息制限法に基づき引き直しをしたところ、債務を金20万円まで圧縮出来ました。

B社・・・取引履歴を利息制限法に基づき引き直しをしたところ、債務を金40万円まで圧縮出来ました。

C社・・・取引履歴を利息制限法に基づき引き直しをしたところ、債務を金35万円まで圧縮出来ました。

※A社はB、C社に比べ借入の期間が長く、余計に利息を払っていた事から、債務をかなり圧縮することが出来ました。

D社・・・キャッシング、ショッピング共に法定利息の為、債務は金50万円のまま

E社・・・法定利息の為、債務は金80万円のまま

F社・・・法定利息の為、債務は金50万円のまま

取引履歴を精査し、引き直しをした結果
Aさんの借金は約275万円ご相談時約375万円の借金が約275万円になり、
この時点で100万円債務が減った事になります。

解決手段検討(任意整理か民事再生)

約275万円を36回(3年)で分割返済する場合

275万÷36回 月々の支払額は約76,390円

結論

Aさんに給与がもう少しあり、月々の支払原資が上記の支払額以上であれば
任意整理も検討出来ますが、本事例では、Aさんが月々返済に回せる金額は月3万円が限界であったため、債務整理の方法を民事再生に決定しました。
なおAさんは自分で借りた借金ゆえ、幾らかでも支払いたいという思いがあり、また自己破産だけは絶対に避けたいとお考えでした。

結果

Aさんには主だった財産等も無いため 民事再生の申立を行い、返済総額は約100万円に決定となりました。なおかつ収入があまり多くないため3年の支払では多少厳しいと判断をし、返済期間を5年に伸張した再生計画案を提出し民事再生の認可を得ました。
これにより月々の支払額は約17,000円で決定となりました。

約100万円÷60回  月々の支払額は約16,670円

※民事再生・・・最高80%まで減額が可能です。
向いているケース
借入額が比較的多い場合。収入が少なく、任意整理では解決が難しい場合。自己破産だけは避けたい場合。

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