借金返済から逃げることはできる?よくある方法とそのリスク

「借金なんてなかったことにして遠くで暮らしたい…」

毎月の苦しい返済に追い詰められてしまい、1度はこんな風に考えてしまうことがあるのではないでしょうか。しかし、借金から逃げるなんてことが本当にできるのか、逃げたとしてその先の人生はどうなってしまうのか、そんな疑問や不安のあまり、実行に移す方はほとんどいないのが現実です。
では、実際にところ、借金から逃げる方法などあるのでしょうか?

今回は、借金から逃げる方法と、その結果どうなるかについて詳しく解説していきます。

借金から逃げるためのよくある方法3つと、その結末

借金から逃げる方法は、はっきり言ってまったくないわけではありません。
具体的には、以下の3つの方法で一時的に逃げ出すことは可能でしょう。

①夜逃げをする
②名前を変える
③借金の返済をせず請求を無視し続ける

しかし、いずれの方法も結果は良いものではありません。
ひとつずつ具体的に見ていきましょう。

夜逃げをする

借金から逃げたい場合、夜逃げという方法があります。
夜逃げとは、読んで字のごとく夜のうちに転居してしまうことを指しますが、ここでは誰にも転居先を知らせないままこっそりと引っ越しすることとします。誰にも転居先を知らせなければ、債権者が住所を辿るのは容易ではありません。

債権者は債務者の転居時、住民票を取得することで転居先を知ることがほとんどです。ということは、住民票を移さなければ見つかることはないのでしょうか?
実は、転居時に住民票を移さないのは、5万円の過料が科せられる法律違反となります。つまり、住民票を移さないということはできないのです。

そのため、夜逃げをして居場所を変えても、いずれは居所が知られてしまうため、逃げ切ることはできません。

名前を変える

借金から逃げたい場合、名前を変えるという方法があります。

身近で名前が変わる方法といえば結婚や離婚がありますよね。その他にも、養子縁組によって名字を変えることができます。また、相応な理由は必要となりますが、名前であっても裁判所から認められれば変更することが可能となっています。

一見、名前を変えることができれば、債権者からの請求を逃れられるようにも感じますが、現実は変更した事実は戸籍謄本に記載されてしまうため、結局は調べられてしまいます。
名前を変えるだけで借金の請求から逃れられるのであれば、世の中偽装結婚ばかりになってしまいますよね。名前を変えたからといって借金から逃げられるわけではありません。

借金の返済をせず請求を無視し続ける

では、借金の返済をせず、請求をひたすら無視し続けたらどうなるでしょうか?

どれだけ請求されても返済をしないのだから、効果があるように感じます。そもそも返済するという行為は自らの意思で行うため、無視し続ける精神力さえあれば、一見すると逃げられるように感じますよね。

しかし、どれだけ請求や督促を無視し続けていても、借金がなくなるわけではありません。いずれ債権者は法的手続きに着手し、支払督促や裁判等を利用してきます。ここで裁判所が判決を下せば、今度は強制執行手続きによってあなたの財産を強制的に差し押さえてきます。債権者に勤務先を知られないようにする、口座残高を常に0円にしておく等で、強制執行をうまく回避できたとしても、それを延々と続けられるわけでもありません。いずれは生活に支障が出ることになります。

また、借金の時効は基本的に5年であるため、この期間なんとか逃れ続けたとしても、時効の完成猶予や更新といった方法で経過した期間はリセットされてしまいます。たとえ長期に渡って無視し続けたとしても、時効で借金の返済義務がなくなることはありません。

借金から逃げることで生じるリスク5つ

借金から逃げ続けるのは簡単ではないことがご理解いただけたところで、次は借金から逃げることで生じる5つのリスクについても見ていきましょう。

逃げている間にも借金は増え続ける

借金を期限までに支払わない場合、遅延損害金が発生します。

借金から逃げ続けることで、もちろん利息もどんどん増えていきます。気付けば借入元金よりも利息や遅延損害金のほうが膨らんでしまうなんてこともめずらしくはありません。

将来の自分を苦しめる行為に他ならないため、借金から逃げ続けるというのは得策とは言えません。

給与等が差し押さえられてしまう

債権者は借金の返済をしないあなたに対して、最終的には強制執行という手続きで対処しようとします。もし、強制執行によって財産が差し押さえられてしまえば、今以上に生活が苦しくなることになります。

また、給与を差し押さえられた場合は、あなたの職場に裁判所から通知が行き、あなたの職場から債権者に毎月の支払いをしなければならなくなります。自身の職場に多大な迷惑をかけることになるため、給与の差し押さえは避けたいところですよね。

保証人に迷惑がかかる

もし、あなたの借金に保証人がついている場合、あなたの代わりに保証人に請求がいくことになります。その際は、一括請求となる契約になっていることがほとんどであるため、保証人に多大な迷惑をかけることになります。

新たな借り入れはできない

借金から逃げ、滞納を続けていれば、当然ながらブラックリストの状態です。

そうなると、今逃げ続けているカードローンから借り入れすることはもちろん、他のクレジットやローンにも影響が出ます。
これから家や車などの大きな買い物をしようと考えている人はローンの審査に通らなくなります。
そうなると、ご自身だけでなく、家族にも迷惑が掛かってしまう可能性があります。もし、家族に内緒で借金をし、しかも滞納している状態なのであれば、すぐに専門家へ相談をしてください。

怯えながら毎日を過ごすことになる

借金の返済から逃げる選択を取ってしまうと、いつ居場所がバレてしまうのか、怯えながら過ごすことになります。精神的負担は多大なものです。

それに、もし債権者が現在の住所地に辿り着いたのであれば、また引っ越しをしなければなりません。いつまでも住居を転々とするのは、まともな職につくことができなくなる恐れもありますし、自分で自分の首をどんどん絞めることに繋がりかねないのです。とても賢い選択とは言えませんよね。

借金問題を根本的に解決する「債務整理」3つのメリット

借金から逃げていても問題の先送りにしかならないばかりか、その間もずっと借金は膨らみ続けてしまいます。借金問題は、返済から逃げるのではなく債務整理手続きによって返済可能な範囲まで借金を減額、もしくは免除してもらうのがもっとも良い解決策です。

債務整理には、個々の状況に適した3つの手続きがあります。
任意整理であれば、将来的に発生する利息や手数料をカットしてもらい、借入元金のみを3~5年間返済することで完済扱いにしてもらえます。個人再生であれば、借金そのものを7~8割程度減額してもらえるため大幅に返済負担を軽減できます。自己破産であれば、借金そのものを全額免除してもらえるため、裁判所から免責が認められれば、その日から借金問題から解放されることになります。

どの手続きを利用できるかは、個々の状況次第ですが、それぞれ異なる大きなメリットがあります。ここでは、どの債務整理手続きにも共通する3大メリットについて、以下にて詳しくご紹介します。

手続きを開始すると返済や取り立てがストップする

専門家に債務整理を依頼し、手続きが開始すると、返済や取り立てがすべてストップします。
その後は、専門家があなたと債権者とを繋ぐ窓口になってくれます。債権者はあなたに直接連絡することが制限されるため、取り立てに悩まされることはなくなります。

また、専門家は「債権調査」といって、債務者に対して債権者がどれだけの債権額を有しているのか調査することになります。この調査結果が出てはじめて債務整理の具体的な方針が確定します。そして、専門家の着手から手続き終了までの期間、債権者への返済はすべてストップします。この期間中は、ゆとりある生活を維持できる範囲で返済資金をプールしたり、専門家への費用を積み立てたりしつつ、返済開始まで待つことが可能です。

一例として、任意整理の場合は専門家が手続きに着手してから実際に返済がスタートするまでの期間は、およそ3~6か月程度です。この期間中は、一切の返済をしなくて済むため、生活を立て直すきっかけになってくれるはずです。

借金が減額(免除)されることで完済の見通しがつく

債務整理を利用することで、借金の利息がカットされたり、借金そのものが減額となったり、借金すべてが免除になったりと、多大なメリットを受けることができます。

債務整理前と後とでは、返済にかかる負担が格段に違っているため、これまで返済など到底無理だと考えていた借金であっても、完済までの見通しが付けられるようになることも稀ではありません。

生活を建て直し、人生を再スタートできる

債務整理を利用することで、借金の返済ができず、逃げることだけを考えていた日々とは、まるで違った景色が見えることになります。

借金を無事に完済することができれば、もう返済に自身の収入が充てられる心配とは無縁になります。これまでの返済分を貯金に充てることもできますし、少し贅沢をすることだって可能です。債務整理は生活を立て直し、人生を再スタートするためのきっかけになってくれる手続きと言えるでしょう。

まとめ

借金の返済がどれだけ苦しかったとしても、逃げるという選択肢はおすすめできるものではありません。日常生活に多くの支障を与えるばかりか、逃げ続けている期間にも借金はどんどん膨れ上がっていきます。借金問題の解決とは程遠い行為と言えます。

借金問題を解決させたいのであれば、債務整理がもっとも適しています。債務整理であれば、無理のない範囲で完済を目指せますし、返済できない事情があれば借金そのものを免除してもらうことも可能です。借金問題を根本から解決できるのは債務整理だけです。
まずは、債務整理のどの手続きが自身に適しているかを知るためにも、司法書士・弁護士といった借金問題のプロに相談することからはじめてみましょう。

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