「債務整理をすると結婚できない」はウソ!結婚相手に与える影響の真実

借金そのものは決して悪いことではありません。一時的な収入不足を補う手段の1つですし、住宅や自動車といった高額な買い物をするときには誰もがお世話になるものですし、事業を起こす際に借金することはめずらしいことではありません。

しかし、その借金の返済が難しくなってきてしまったらどうでしょうか。
債務整理をすることで、借金問題を解決できると言われても、債務整理をすることで今後の生活に影響はないのか、気になりますよね。
特に、「結婚」という言葉が出てきたとき、債務整理することをネガティブな問題として捉えてしまう方は多いのではないでしょうか?

人の感性はそれぞれですから、借金している人と結婚したくないと感じる方がいるのは事実です。とはいえ、中には大きな誤解等により間違った認識をしている方もたくさんいらっしゃいます。そこで今回は、債務整理と結婚に関する正確な情報を、わかりやすく整理してお届けします。

「債務整理」と「結婚」にまつわるウワサとその真偽

まずは、債務整理と結婚にまつわるウワサと、その真偽についてまとめてみました。

①債務整理すると結婚できない
②債務整理すると配偶者にも制限がかかる
③結婚すると配偶者が借金の返済を求められる

これらのウワサをどこかで聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
実は、ここに挙げた3つのウワサはどれも「ウソ」です。間違った情報に惑わされないように、ひとつずつ見ていきましょう。

「債務整理をすると結婚できない」はウソ

債務整理と結婚に直接的な関係はありません、法律上なにかしらの制限がかかることもありません。債務整理したからといって、結婚できなくなるというのはまったくのウソです。

「債務整理をすると配偶者にも制限がかかる」はウソ

債務整理というのは、あくまでも借り入れをしている方個人の問題であるため、配偶者に制限がかかる心配はありません。

債務整理をすると、個人信用情報機関に事故情報が記録され、数年間は借入ができなくなったり、クレジットカードを作れなくなったりといった制限を受けることになりますが、配偶者までクレジットカードが作れなくなるとはありません。

「結婚すると配偶者が借金の返済を求められる」はウソ

借金の返済義務というのは借入をした本人だけのものであり、保証人や連帯保証人になっていないのであれば、自分以外の他者に返済が求められることはありません。
よって、結婚したからといって配偶者が債権者から返済を求められるというのはウソです。

もし、配偶者の方が返済を求められた場合、「本人へ請求してください」と断って良いのです。

債務整理をしたことは結婚前に話しておくべき!配偶者が影響を受けるケース3つ

以上のとおり、債務整理をしたからといって配偶者に直接的な影響はありません。
しかし、結婚生活を送る上で、債務整理をしたことが理由で不便になってしまう点があるのは事実です。債務整理をした事実は、結婚前に話しておくのが無難と言えるでしょう。
以下では、結婚生活の中で影響を与えるケースを3つほどご紹介します。

一定期間クレジットカードが作れない

債務整理をした本人は、個人信用情報機関の事故情報(いわゆるブラックリスト)によって、一定期間はクレジットカードを作ることができません。クレジットカードがないと生活面で不便が生じる恐れがあります。

たとえば、配偶者名義の家族カードであれば問題なく作成も所有も可能です。
近年はキャッシュレス化が進んできていて、クレジットカードを利用する機会も増えてきていますが、デビットカードを利用したり、キャッシュレス決済アプリに事前にお金を入れておいたりすることで、クレジットカードがなくてもキャッシュレス決済を利用することができます。

こういったクレジットカードに代わる決済方法を利用するようにしましょう。

一定期間ローンが組めない

債務整理をすると、クレジットカードと同様の理由から、一定期間は新たなローンを組むことができなくなります。

審査に通らず、ローンが組めないという事実は、自宅や自動車といった大きな買い物ができないということです。
現金一括であれば購入可能ですが、自宅や自動車といった高額な買い物は難しいのが現実です。また、結婚前の場合は、ブライダルローンといったものも組めません。

結婚式やマイホーム購入のプランがあるのであれば、大きな影響を与えることになりますので、購入を見越して早めに債務整理を行い、借金をクリアにしておきましょう。

一定期間保証人になれない

債務整理をすると、一定期間保証人になるのが難しくなります。

普通に生活をしている場合、保証人になる機会などほとんどないと感じますが、子どもがいる場合はそういうわけにもいきません。身近な例でいえば、子どもの教育ローンや奨学金を借りる場合などに、保証人になることができないのです。

主債務者は配偶者や子ども名義でも問題ありませんが、自身が保証人になれないとなると、他の家族や親族にお願いしなければならなくなります。
お子さんを前にしてブラックリストだから保証人になれない、とは、親として言いづらいものです。お子さんの学費が必要になる前に、借金を整理しておきましょう。

債務整理を結婚前にした方が良い理由

債務整理をすることで、多少生活が不便になってしまうのは事実です。しかし、この不便さを心配するあまり、債務整理への着手が遅れてしまうのは好ましいことではありません。
そこで、結婚前に債務整理をしたほうが良い理由についてご紹介します。

手続きを早く終えた分だけ制限がなくなるのも早いから

早く手続きを終えれば、その分、制限を受ける期間も早く過ぎ去っていきますので、その後の人生への影響が少なくなります。

個人信用情報機関の事故情報の掲載は期間が決まっていて、「手続き終了、もしくは完済から〇年」となっています。そのため、いずれ債務整理を行う予定であれば、早めに済ませてしまったほうが、早いうちに制限が解除されることになります。

結婚をしたら、年を重ねるにつれて必要なお金が増えてくるものです。子どもが産まれれば出費も当然ながら増えることになります。その時になって借り入れができない、ローンが組めないとなってしまうと、その後のライフプランに影響が出てしまうでしょう。さらに、今時は老後の資金も自分で準備していかなければいけません。

早く債務をなくして、貯蓄ができるように家計を整えていけば、どんどん生活は楽になってきますよ。

精神的な負担が軽くなるから

債務整理を結婚前に終えたほうが、精神的な負担は軽くなるでしょう。

たとえば、借金の返済に追われている状況のまま結婚するとしたらどうでしょう?結婚生活が不安になってくる方が多いのではないでしょうか。配偶者への後ろめたさも出てきしまいます。そんな不安を抱えたまま、結婚生活を送るのは簡単ではありません。

しかし、債務整理によって借金問題を解決していれば、不安を抱えることなく結婚生活を送ることができます。精神的な負担を考えたら、債務整理は結婚前に終えるべきです。

パートナーに対して結婚への覚悟を示すことができるから

結婚前に債務整理を終わらせることは、パートナーに対して結婚への覚悟を示すことに繋がります。借金をしていた事実は後ろめたいとしても、結婚前に債務整理をし、借金問題を解決した上で結婚生活に臨もうとする覚悟や誠実さは、パートナーにも伝わるでしょう。

借金は相続の対象になるから

借金は個人の問題であるため、債務整理をしたとしてもパートナーに影響を与える心配はありません。しかし、それはあなたが生きているからです。もし、借金を残したまま亡くなってしまえば、借金は配偶者や子どもへと相続されることになります。相続というのは、なにもプラス財産だけが対象ではなく、マイナス財産である借金も対象となっているのです。

たとえば、結婚直後にあなたが事故等で亡くなってしまったとしたら、あなたがパートナーに残すのは借金だけ、なんてことになりかねないのです。しかし、結婚前に債務整理を終えていれば、パートナーに借金が相続される心配はありません。

借金や債務整理のことをパートナーに打ち明ける方法5STEP

借金や債務整理のこと(債務整理する予定であること)をパートナーに打ち明けるのは抵抗がありますよね。それは、自然なことです。

そこで以下にて、借金や債務整理することをパートナーに伝える手順、気を付けたいことや意識すべきことをご紹介します。

STEP1:事前に話すことをまとめておく

パートナーに借金や債務整理の事実を打ち明ける際は、事前に話すことをまとめておくのが良いでしょう。

たとえば、いつ頃から借金をしているのか、なにをきっかけに借金をすることになったのか、今後どのように借金と向き合っていくつもりなのか、といったことをまとめておくのが良いでしょう。また、債務整理についても説明できるように、どういった手続きなのかについて簡単にメモをしておくのが良いでしょう。

STEP2:冷静に話ができるタイミングを選ぶ

パートナーに借金や債務整理の事実を打ち明ける際は、冷静に話ができるタイミングを選ぶのが良いでしょう。

たとえば、翌日が仕事などで朝が早いというのに、寝る前にこのような話を打ち明けては、ゆっくり聞くことなどできるはずがありません。翌日が休みであるなど、パートナーが特に予定がなくゆっくり過ごせるタイミングを選ぶのがおすすめです。

STEP3:脚色せず正直に全てを打ち明ける

借金の話題というのは、他者に話す際、情けないといった感情がどうしても心を支配してしまいます。借金の金額を低めに言ってしまうことや、まだ終えていない債務整理をすでに終えたと、そんな嘘をついてしまいたくもなります。

しかし、これから人生のパートナーとなる相手に嘘をつくということは、今後の人生ずっと嘘をつき続けなければならないことに他なりません。相手からどんな反応があるのか不安かもしれませんが、結婚を考えている相手なのであれば、脚色せず正直に打ち明けることも大切です。

STEP5:一緒に解決策を考える

パートナーに借金や債務整理の事実を打ち明けることができたら、今後どのようにしていこうと思っているのか、自身の解決策をまずは伝えましょう。その際は、パートナーからも意見を求めるようにし、一緒に解決策を考える流れを作るのが良いでしょう。

まとめ

債務整理をしていることが結婚に影響を与えることは基本的にはありません。しかし、債務整理により受けた制限によって、日常生活に多少の不便が生じるのは事実です。生計を共にしていく以上、パートナーに対しても多少なりとも影響を与えてしまうことになります。

そこで、パートナーには債務整理する事実をしっかりと伝え、少しでも早く手続きを終えられるよう努力するのが大切です。1日でも早く債務整理を終えるためにも、まずは司法書士や弁護士といった借金問題のプロに相談することからはじめてみてください。

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