法テラスが利用できれば、有利に債務整理(任意整理や自己破産)の手続きができる

みなさんは「法テラス」という機関をご存じでしょうか?
法テラス独自の調査によると、設立当初の世間の認知度は20%前後だったものの、昨今は50%を超える認知度となっており、少しずつ法テラスの存在を知る方が増えています。

しかし、それでも50%以上の方は法テラスの業務内容はおろか、存在すら知らないというのが実情です。法テラスは、借金問題の解決とは非常に相性が良く、債務整理(とくに自己破産)では利用している方がたくさんいらっしゃいます。

というわけで今回は、法テラスについてと、債務整理手続きとの相性の良さについて詳しくご説明していこうと思います。

法テラスとは「国が設立した法的トラブル解決の総合案内所」


法テラスは、公式サイトの説明によると「国が設立した法的トラブル解決の総合案内所」とされています。正式名称を、「日本司法支援センター」といい、総合法律支援法に基づいて国が設立した法務省管轄の独立行政法人です。法律トラブルに悩んでいる方を支援する事業を、迅速かつ適切に行うことを目的として設立されました。

一般の方向けには、「民事法律扶助」といって、民事事件・家事事件・行政事件などに関する問題について無料の法律相談や費用の立て替え等を実施しています。
刑事事件については、法テラスは国選弁護に関する重要な業務を担っていますが、一般の方が相談することはできない点に注意です。

また、法テラスの利用条件については、資力等の諸条件がいくつかあるため、詳細については法テラス公式サイトにお問い合わせいただくのが良いかと思います。

債務整理(任意整理や自己破産)も法テラスで相談できる

任意整理や自己破産をはじめとする債務整理手続きについても、法テラスで取り扱う民事法律扶助の対象となっています。例えば自己破産の場合、代理援助であればトータルで15万円程度、書類作成援助であれば10万円程度で手続きを利用でき、費用はいったん法テラスに立替えてもらえます。この立替契約については、法テラス・専門家・利用者の3者間での契約となり、法テラスは最初に専門家へ規定された手続き費用をすべて支払い、その後、利用者は法テラスに対して、立替えしてもらった費用を月額5,000~10,000円程度で償還していく、という仕組みになっています。

また、一定の条件を満たす場合、例えば、生活保護を受けている場合などは、利用者は一切の費用を免除され自己破産など手続きを受けられる場合がありますので、まずは法テラスに確認されることをおすすめします。
利用者としては、手続き費用を立て替えてもらえたり、費用負担を軽減(あるいは免除)できるので、メリットの多い制度です。

資力がない人の味方!法テラスでできること3つ

では、具体的に法テラスはどのような援助をしてくれるのでしょうか?
民事法律扶助における、以下の3つの援助内容について詳しくご説明します。

1.法律相談援助
2.書類作成援助
3.代理援助

無料で法律相談ができる

民事法律扶助の1つめは、「法律相談援助」です。
法テラスでは、同一内容の相談であれば、3回まで弁護士や司法書士に無料で相談することができます。時間は1回30分と決まっていますが、一般的な法律事務所の相談料の相場が30分~60分で5,000~10,000円程度となっています。法テラスを経由すれば相談料の負担をなくせるため、資力がない方にとっては大きなメリットとなってくれます。

裁判所への提出書類の作成費用を立替えてくれる

民事法律扶助の2つめは、「書類作成援助」です。

法テラスでは、裁判所に提出する書類を司法書士又は弁護士に作成してもらった際の作成費用を立て替えてくれます。一般的な相場については手続き内容によっても異なるため一概には言えません。ただ、自己破産においては相場の半額以下の費用で書類作成してもらうことができ、さらには費用を立て替えてもらえると考えていて間違いありません。
「自己破産したいのに専門家への費用が支払えないから手続きを利用できない」といった不安を抱えている方は、法テラスを利用すれば問題なく手続きが利用できます。その後、専門家が手続きに着手すれば貸金業者への返済はストップしますので、浮いたお金の中から法テラスに月額5,000~10,000円程度を支払っていけば良いというわけですね。

司法書士・弁護士費用を立替えてくれる

民事法律扶助の3つめは、「代理援助」です。

法テラスでは、裁判所における民事・家事事件や行政事件に関する手続き、それらに先立つ示談交渉などにおける弁護士・司法書士費用を立て替えてもらうことができます。
代理援助については、自己破産はもちろんですが、任意整理についても範囲内となっています。任意整理における、債権者側との交渉・示談について、すべて専門家に任せることができるばかりか、上記と同様に費用についても相場の半額以下となっています。もちろん、毎月の法テラスへの支払額は5,000~10,000円程度なので、それほど大きい負担ではありません。自己破産の利用ができない方は、任意整理を利用することで毎月の返済負担を大きく軽減させることができます。

このように、法テラスと借金問題は非常に相性が良く、資力がない方の味方といっても過言ではありません。

法テラスでの自己破産の相談は当事務所への問い合わせから


法テラス利用で自己破産をご検討中の方は、ぜひ一度当事務所にお問い合わせください。
というのも、法テラスでは、相談したい専門家をご自身で選ぶことも可能です。法テラスに登録している専門家で、前述した資力要件を満たしている方であれば、最初の相談から無料相談を受けることができます。

なお、法テラスに直接相談予約を取った場合、専門家をご自身で選ぶことはできません。もちろん、お住いの住所から近い専門家事務所を選択してはくれますが、その事務所の相談状況次第となっていて、運が悪いと少し遠方の事務所が選ばれてしまうこともあります。どうせ無料相談を受けるのであれば、ご自身のお近く、そして気になっている専門家に依頼したいですよね。そういった場合は、直接事務所に連絡をしてみて、法テラスとの契約があるかどうか尋ねてみるのが良いでしょう。

もちろん当事務所は法テラス契約となっていますので、無料相談はもちろん、費用負担を大幅に軽減して自己破産をサポートすることが可能です。法テラスの要件を満たしているのであれば、積極的に利用を勧めたいというのが当事務所としての見解です。

問い合わせ・法律相談予約

当事務所から法テラスの利用をご希望の方は、一度こちらにお電話ください。その際に、利用条件を満たしているかどうか、簡単にチェックをさせていただきます。ざっくりと要件を満たしているようであれば、法テラスを利用した無料法律相談を実施いたします。

ご相談当日は、法テラス所定の書式にサインをいただくだけとなっていますので、何か特別な書類を用意しなければならないわけではないのでご安心ください。

ただし、書類作成援助について法テラスとの契約になった場合、資力に関する資料など、ご依頼者様のほうで準備していただかないといけない書類がいくつかございます。この書類は、法テラスの審査に使われることになります。法テラスとの契約書も作成しなければならないため、若干の手間ではありますが、書類の取得についてなど、わからないことがあれば当事務所がしっかりとサポートいたしますのでご安心ください。

無料法律相談にむけて準備

法テラスの法律相談援助は、1回30分までと時間が限られています。そこで少しでも有意義なご相談にするためにも、事前に以下の点をご準備いただけるとスムーズになります。

・借入先の情報
・借金の経緯や事情
・家計の収支状況
・保有資産の状況

借入先の情報

ご自身の借入先の情報は事前にまとめておくことで、ご相談がスムーズになります。
情報については、最低でも借入先の名称、可能であれば、現在残高・保証人の有無・延滞の有無などを、業者ごとにまとめておいていただけると非常に助かります。

また、貸金業者から催促の通知が来ていたり、すでに裁判所から通知が届いている場合は、こうした書面についても持参していただけると着手までがスムーズです。

借金の経緯や事情

自己破産の手続きでは、裁判所に借金の経緯や事情について報告しなければなりません。
また、事情次第では自己破産の利用が難しいこともあるので、事前に簡単なメモ書きで良いので、まとめておいていただけると非常に助かります。
基本的には、こちらでヒアリングをさせていただきますので、事細かにメモしておく必要はありませんが、当日はどうしても緊張されてしまう方も多いようで、「事前に伝えようと思っていたことを伝えられなかった」、と後日お電話をいただくこともあります。こうしたことがないように、簡単で良いのでメモを用意していただけると非常にスムーズになります。

家計の収支状況

自己破産では、家計の収支状況を裁判所に報告しなければなりません。また、1か月の収支状況がどのようになっているかというのは、債務整理の方針を決定する上で非常に重要な指針となりますので、事前にご準備いただけると手続きがスムーズに進みます。
こちらについても事細かに記載する必要はないのですが、ざっくりとでも良いので毎月の収入、必ず出ていく税金などの支出、水道光熱費などの公共料金、食費や雑費といった生活費といった項目でまとめておいていただけると非常に助かります。

保有資産の状況

もし、保有資産があるのであれば、その状況がわかる資料をお持ちいただけると大変助かります。現在の預貯金残高や、不動産や自動車といった高価な財産を保有している方は、事前にまとめておいてください。保有資産の状況次第では、自己破産の利用が難しいケースもあります。とはいえ、債務整理という広い目で見れば、任意整理や個人再生といった解決策もありますので、今後の方針についてアドバイスさせていただくためにも、保有資産の状況がわかる資料については、簡単に用意しておいていただけると大変スムーズです。

無料法律相談

無料法律相談については、事前に日時をご相談させていただきます。ご依頼者様の空いている日時の中から調整するようにいたしますので、無理にお仕事などをお休みいただく必要は基本的にはございません。当日は、事前に準備していただいた資料や、簡単なヒアリング等をさせていただき、ご依頼者様にあった債務整理の方法などを検討いたします。
今後、どのように手続きを進めていけば良いかなど、少しでも不安や疑問に感じたことはすべてぶつけていただければ、こちらとしても幸いです。ご依頼者様の今後の人生が、借金に悩まされない日々になるように、可能な限りアドバイスをさせていただきます。

専門家へ依頼

法テラスの無料相談を受けたからといって、必ず依頼しなければならないわけではありません。前述したように、法テラスでは同一内容であれば3回まで無料相談を受けることができますので、いくつかの事務所を周ってみるというのも良い方法の1つです。

もし、そのままご依頼いただけるという流れになれば、こちらで法テラス側に連絡をいたしますので、その場でなにかしていただく必要はございません。
その後、法テラスの資力要件などの諸条件を満たしていることが確認されれば、書類作成援助・代理援助の費用を法テラスに立て替えてもらえるという流れです。
法テラスへの支払いについては、契約後すぐというわけではなく、少し期間を空けることが可能となっています。その頃には、すでに当事務所が受任通知を各債権者へ発送し、返済はすべてストップした状態になっています。余裕を持って支払っていける環境となりますので、どうかご安心ください。

まとめ

資力に余裕のない方にとって、法テラスは非常に助かる存在です。特に、借金問題に悩まされている方、債務整理をご検討中の方は、法テラスと強い味方になってくれます。
ご依頼者様の負担が軽減することから、業界内でも積極的に法テラス利用をしようという風潮になってきています。昨今においては、法テラス契約をしている弁護士・司法書士は非常に増えてきていますので、自己破産をはじめとする債務整理手続きをご相談の際は、相談先の事務所に法テラス利用が可能かどうか事前に問い合わせてみましょう。そして、法テラス利用できる事務所を選ぶことで、費用負担を大幅に軽減させることができます。相談先を選ぶ上での1つの指標にしてみるのも非常に良いでしょう。

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